猫背だと思い込んで頑張って背中を伸ばしていたのに…
『この痛みは姿勢のせい』と決めつけていませんか?
猫背だと思い込んで、ずっと背中を頑張って反らしていたのに…
実はそれが逆効果だったとしたら、どう思いますか?
以前、他の接骨院で『猫背だから背中をしっかり反らさないと』と指導され、強く信じ込んでいた女性の症例となります。
改めて評価したところ、その思い込みが肩凝りや力が抜けないカラダの不調を長びかせていた可能性があるとしたら…
今回は、Googleの【らくだ接骨院店舗ページ】症例55をもとにセラピストの先入観が当事者(患者)の信念(固く信じる意思)にどのような影響を及ぼすのかを振り返ってみます。
セラピストが無意識に持つ先入観は、治療効果に大きな影響を与えます。
例えば、セラピストが無意識に先入観のもと偏った当事者の言葉ばかりを拾い上げてしてしまった場合、当事者は「自分の信じる意思」が理解してもらったと錯覚し、その偏った解釈を固定化してしまいます。
ここでいうセラピストの先入観とは『猫背だから肩凝りがあるに違いない』ということです。
当事者も『私は肩凝りの原因は猫背にある』とお互いが先入観のあるなかで、セラピストの都合の良い解釈で『猫背だから肩凝りがある…』が成立してしまう恐れがあります。
今回のヒアリングで特に印象に残ったのは次のやり取りでした。
らくだ:うちに来たきっかけは何ですか?
女性:こちらの方が家から近かったので…
らくだ:でも、最初に行った接骨院は〇〇さんが自分で行こうと決めたんですよね?
女性:え~ 通っててもあまり変わらなかったので…
らくだ:どうしてそう思われたのですか?
女性側から見ると『あまり良くならずに困っている被害者』として来院している側面もあります。
そこに『自分で決めて行ったんですよね?』と問いかけたことは、文脈によっては『あなたの選択が間違っていたから治らなかったんですよ!』という、暗黙の非難が入ってしまった可能性があります。
らくだ接骨院の観点では『自分の意思で選択し、行動したという事実を再認識させ、治療に対する主体性を引き出す』
意図もありましたが…
しかし、先入観に基づいた質問や相槌は、当事者(患者)に『特定の記憶や考え』を無意識に刷り込むリスクを抱えてしまう恐れがあります。
今回の反省も踏まえ、『カラダを良くしたいという過去の行動をリスペクトし、行動の変化を見守る必要』という姿勢が必要だったと感じています。
印象的だったのは、女性がこう話してくれたことです。
『猫背や肩こりに対する考え方が変わっただけで肩が楽になった』
この一言がすべてを物語っています。
猫背だから肩凝りがあるに違いない!
症状からセラピストのやり易い流れ(施術)にもっていかない!
これは『セラピストの目的を達成する為に、都合の良い言葉の誘導』をしないと言うことです。
セラピストはワンパターンな流れ(施術)にもっていきがちですが、本当に大切なのは女性(当事者)がその痛みを表面上の解釈としてセラピストに語るのではなく、痛みに対して真の解釈(理解)が持てるように導くことがセラピストの重要な役割だと改めて思わされました。