膝の靭帯損傷後の不調について
お知らせらくだ接骨院
今回は膝の前十時靭帯損傷後から膝の調子が良くない女性の症例をもとに実際の問診を再現し
なぜ、膝の不調が出続けているのか?
らくだ接骨院での考え方を共有していきたいと思います。
まずは、当院に来院された50代女性の問診の一部の再現となります。
今回は『膝の靭帯損傷後の痛み』についての問診内容の一部を再現してみました。
らくだ:膝はどのような痛みや感覚がありますか?
日常的に感じる痛みや違和感、やりにくい動作など何でもよいので膝に対して思ったことをお話ください!
女性:そうですね!長く歩いた時とか膝の裏とかお皿の周りの違和感があります。
あと、すごく痛いってわけじゃないですけど歩いていると痛い時もあります!
らくだ:痛みの出る動作を再現できますか?
こんな感じで…(例えで実際に動作を見せました)
女性:え~と!今は痛いってわけではないんですけど…なんとなく違和感が…
歩くのも大丈夫なんで…
らくだ:そうなんですか!それでは膝の状態を見ていきますね!
○○さん!膝は靭帯損傷時に発生したと思われる関節の緩さがあります!
女性:たまに、歩いていると膝がカックンと抜けるような感覚があります!
これって関係しているんですか?
らくだ:そうですね!前十時靭帯損傷後の不安定性や膝のセンサー感度の不具合により、
○○さんが持っている『運動プログラム』にエラーが発生しているんだと思います!
女性:『運動プログラム』ってなんですか?
らくだ:○○さんの脳は過去の経験に基づいて走るやジャンプなどの動作があらかじめプログラミングされているんです!
この情報をもとに歩いたり、走ったりできるんですが、『運動プログラム』の不具合で膝関節のぎこちなさや反応速度が鈍ったりするんです!
女性:これで膝がカックンと抜けるような感覚があるんですね!
らくだ:膝には多くのセンサーがあるため脳に膝の状態をリアルタイムでやり取りをするため感度が鈍くなると正確な情報を脳へ送ることができず痛みや正確な動きが出来なくなってしまいます!
脳は膝の動作の予測が上手くできず、身体全体に影響が出てしまいます。
ここまでが大まかな問診内容となります。
特に患者さんとのやり取りの中で共通認識しておきたかったことは『自分の膝を上手くコントロールできていない状態』だということです。
脳は膝の動作予測が上手く行えない事で身体全体に悪影響を及ぼします。
とうぜん筋肉の出力調整もコントロールされずなんとなく動いている状態です。
ですから神経系の問題や痛みに対する思考または重力下でカラダをコントロールできるように脳を変えていく必要があります。
局所的なアプローチや構造的な問題のみに着目するのではなくどのように『痛み、不調』が現れ、また膝がどのように制御されているのか考える必要があります。